林檎に牙を:全5種類
*R指定描写(♀×♀)
他人を受け入れるのは仕事と割り切っても、やはり好みはある。
そう思えばこそ、最近付いた顧客はリンファにとって申し分は無いと言えた。

15ほど年は離れていても綺麗な女性。

派遣型の人魚はベッドの上だけが職場ではない。
所望する客にもよるが、食事や買い物に付き合うだけの仕事もある。
恋人として貸し出されるようなものか。
女性同士なので言い切れはしない部分もあるが、此の仕事は其れに等しい。
腕を取って長い時間掛けて街を歩き、其の後で自然に身体を開く。

彼女も人魚らしいのだが、其の金でまた人魚を買うのだから可笑しな話だ。
しかし、同業者なら解らないでもない。

「疲れて、乾いて、飢えてるからよ。」
「なら男に対して求めるものじゃないかしら?」
「私、女の子が好きなの。」
「彼女作らないの?」
「趣味が合う子ってなかなか居ないのよ。」

年齢を重ねた乳房は柔らかさにも重量感がある。
後ろから抱いたままでリンファが手探りで形を崩し、丸い肩に歯を立てた。
商品にもなる身体には跡が残らない程度に。
彼女の背中では、対照的な幼い硬さの乳房が緩く潰れる。
慣れない髪の香りが鼻先に甘い。

じゃれ合って、静かに腰を下ろした膝の上。
愛情に似た軽さで唇を重ねた。


触れられ舐められ、前より唇も肌も艶やかになった。

出掛けには少々乾いていても、家路を辿る頃には押し返す指先に変化が伝わる。
いつだったか何かの本で読んだ気がする、
身体にも気持ちにも心地良いと、女性的な成分が活性化するらしい。

彼女と過ごす時間は定期的に舞い込む。
夜に身を捧げる人魚、束の間であっても互いにとっての休息であれ。



配布元のばら様より。
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2009.03.20